
株取引などで利用される証券会社には、店舗型とネット型があります。そして、現在はその手軽さからネット証券に注目が集まっており、活用している人は少なくありません。
そこで今回は、ネット証券で口座を開設する方法や流れをはじめ、メリットについて解説していきます。あわせて、おすすめのネット証券会社も紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
ネット証券とは?
ネット証券とは、名前の通りインターネット上で株などの取引ができる証券会社のことです。店舗型よりも手軽に取引ができることから人気を集めており、今では主流になりつつあります。
ネット証券利用のメリット
ここからは、ネット証券のメリットについて見ていきましょう。
ネット証券利用のメリット
- 手数料が安い
- 取引が手軽にできる
- 取引ツールが充実している
- 様々な投資情報を確認できる
手数料が安い
まず挙げられるネット証券のメリットは、取引手数料が安いことです。ネット証券と店舗型の大きな違いでもあり、取引にかかる手数料は圧倒的にネット証券の方が安く設定されています。
取引手数料が高いと利益に影響を与えますので、極力安いに越したことはありません。会社によって手数料は異なりますが、取引内容によっては0円のものから週十円、数百円などが多いです。
SBI証券と野村証券で5万円の約定代金にかかる手数料はそれぞれいくら?
SBI証券 (スタンダードプラン) |
50円 |
野村証券 | 2,860円 |
上記の通り、1回の取引で2,000円近く手数料の差が出ると利益には大きな差が生じます。また、取引回数が多くなれば多くなるほど手数料が増えてしまうため小額の取引をしたい人にとってネット証券は特におすすめです。
ネット証券手数料比較
多くの人が利用するネット証券の手数料を表にしてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
ネット証券 | 手数料※ (10・50・100万円) |
SBI証券 | 0円・0円・0円 |
楽天証券 | 0円・0円・535円 |
松井証券 | 0円・0円・1,100円 |
auカブコム証券 | 99円・275円・1,089円 |
マネックス証券 | 110円・495円・1,100円 |
取引が手軽にできる
ネット証券の魅力として、やはり手軽に取引ができる点は外せません。ネット証券はインターネット上で取引を実施していますので、自分の好きなタイミングで行えます。
ネット証券会社 取引可能時間 |
総合証券会社 取引可能な時間 |
8:20~16:00 16:30~23:59 |
9:00~11:30 12:30~15:00 |
そして、インターネット環境が整っていれば取引が可能なため、さまざまな場所で取引ができる点もメリットです。日頃仕事などで忙しくしている人にとって、いわゆる隙間時間を活用して取引ができる点は大変魅力的といえるでしょう。
取引ツールが充実している
ネット証券では取引に使うツールが充実している点も、多くの人に支持されている理由です。ネット証券会社の多くは、個人の投資家に向いているツールを用意しています。
- MARKETSPEEDⅡ(楽天証券)
- マネックストレーダー(マネックス証券)
- HYPER SBI(SBI証券)
- 岡三ネットトレーダーシリーズ(岡三オンライン証券)
それぞれで提供しているツールは異なりますが、使い勝手の良いものが揃っており、かつ種類が多いことから自分好みのものを見つけやすいです。
様々な投資情報を確認できる
ネット証券会社の公式ホームページでは、投資に関するさまざまな情報を公開しています。
投資に関する知識を身に付けられるコラムやWEB動画の配信、さらにはセミナーなども開催されているため、これから投資を始めようと考えている人にとっては非常に魅力的です。
また、これらは無料で閲覧・参加ができることから、情報収集をする方法として多くの人に高く評価されています。
ネット証券の口座を開設する方法
ネット証券口座の開設は、オンライン上で完結できることから手軽さが人気に繋がっています。わざわざ窓口に行くことなく、自分の空いている時間で簡単に開設できますので、手軽に投資をスタートできるのです。
では、ネット証券の口座開設の手順について見ていきましょう。
ネット証券口座開設方法
STEP1:証券会社を選ぶ
STEP2:口座開設を申し込む
STEP3:本人確認書類を提出
STEP4:送られてきた書類を確認する
STEP1 証券会社を選ぶ
まずは、口座を開設するネット証券会社を選びましょう。
証券会社選びのポイント
- ツールの豊富さ
- 取引手数料のやすさ
- 取り扱い銘柄の多さ
各ネット証券会社の特徴などを事前に調査し、自分が求めている要素をいかに満たしているかで選んでください。
STEP2 口座開設を申し込む
ネット証券会社が決まったら、オンラインで申し込みをしましょう。オンラインでの申し込みはメールアドレスを入力して、送られてきた認証コードを使い進めてください。
その際、住所入力・規定等の確認を行います。各ネット証券会社で若干違いはあるかもしれませんが、指示に従い進めましょう。
STEP3 本人確認書類を提出
ネット証券の口座開設に必要なものとして本人確認書類が挙げられます。本人確認書類として有効なものの一覧は以下の通りです。
-
- 運転免許証
-
- 運転経歴証明書
-
- パスポート
-
- 住民基本台帳カード
-
- 在留カード
-
- 特別永住者証明書表
- 住民票
-
- 印鑑登録証明書
本人確認書類の提出は、スマートフォン等で写真を撮影してオンライン上でアップロードする形で行われます。
STEP4 送られてきた書類を確認する
本人確認書類の提出が完了すると、ネット証券会社から書類が送られてきます。書類には口座番号や約款が記載されていますので、確認してください。後は、同封されている手順に従い進めると口座開設は完了です。
ネット証券の口座開設にかかる時間を比較
ネット証券の口座開設には、どれくらいの時間を要するか知りたい人は少なくありません。ネット証券会社によって異なりますが、口座開設に要する時間は最短で即日から1週間程度となります。
SBI証券 | 10日〜2週間程度 |
楽天証券 | WEB申し込みで翌営業日以降 |
松井証券 | オンラインで最短4日 |
岡三オンライン証券 | 1週間程度 |
LINE証券 | 最短4営業日 |
即日で口座開設する場合は、スマートフォン等からのインターネット予約が条件となる証券会社が多いです。事前にネット証券会社に問い合わせるなどをして、口座開設までにどれくらいの時間がかかるかを確認しておきましょう。
ネット証券口座は複数開設できる?
ネット証券会社の口座は1つだけでなく、複数での開設が可能です。ネット証券会社によって取り扱っている商品が異なりますので、複数の口座を開設したいと考えている人は少なくありません。
複数口座を開設するメリット
- システムエラーによる取引停止を避けられる可能性がある
- 商品によって取引手数料が安い証券会社を選択できる
- IPO(新規公開株)の当選確率が高くなる
また、同じ商品でも会社によって取引にかかる手数料も異なりますので、取引によって証券会社を変更することもおすすめです。
そういった意味でも、複数の口座を開設することは非常に有効といえるでしょう。さらに、口座を複数開設することで、システムトラブルへの対策にも繋がります。
仮に1社がシステムトラブルによりダウンしても、他社の口座を開設していれば問題なく取引することが可能です。リスク管理という観点からも、複数のネット証券会社の口座を開設している人は増えています。
おすすめのネット証券会社とキャンペーン情報
ここからはおすすめのネット証券会社について紹介していきます。
fa-flagSBI証券

口座開設数 | 国内株式 シェア |
現物手数料※ | 投資信託 本数 |
約600万 | 40.3% | 0円〜 | 2,636件 |
米国株式 | 単元未満株 | iDeCo | NISA |
対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
※最安プランを表記
手数料の安さが魅力的【SBI証券】
はじめにご紹介するのは、SBI証券です。SBI証券は他のネット証券会社に比べて手数料が安いことが魅力的で1日合計100万円まで手数料無料で取引が可能になっています。
そして、ツールの使いやすさや取扱銘柄数もトップクラスで初心者の方からの評判もよく、誰でも始めやすいネット証券会社であることは間違いありません。
また、夜間取引も可能で昼間が忙しい方でも取引をすることができるためどの証券会社を選べば良いかわからない方にはおすすめです!
- 先物・オプションデビュープログラム!はじめての先物・オプション取引で最大100,000円キャッシュバック
- 【FXデビュープログラム】FX口座の新規開設&お取引で最大100,000円キャッシュバック!
- ロボアドデビュープログラム!はじめての運用開始&積立利用で最大2,500円プレゼント
- 紹介プログラム
fa-flag岡三オンライン証券

口座開設数 | 国内株式 シェア |
現物手数料※ | 投資信託 本数 |
約80万 | ー | 0円〜 | 550件 |
米国株式 | 単元未満株 | iDeCo | NISA |
不対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
※最安プランを表記
オリコン顧客満足度1位【岡三オンライン証券】
岡三オンライン証券は、オリコン顧客満足度で1位を獲得するなど、高い評価を得ているネット証券会社です。
手数料の安さや取引ツールの充実度も評価されている部分ですが、なかでも初心者向けのサービス内容が人気に繋がっています。
岡三オンライン証券では初心者向けにセミナーを開催しているため、これから投資を始めようとする人にとって安心して取り組める体制が整っています。
公式ホームページには相場の実況中継も実施されており、情報収集のしやすさも人気の理由です。岡三オンライン証券で実施されているキャンペーンは下記です。
- お友達紹介プログラム
- 国内株式取引手数料 最大3ヶ月全額キャッシュバック
fa-flag楽天証券

口座開設数 | 国内株式 シェア |
現物手数料※ | 投資信託 本数 |
約440万 | 27.1% | 0円〜 | 2679件 |
米国株式 | 単元未満株 | iDeCo | NISA |
対応 | 不対応 | 対応 | 対応 |
※最安プランを表記
ポイント投資もできる【楽天証券】
楽天証券は多くの銘柄を扱っているのが特徴で、新規口座を開設する人が多いネット証券会社です。
手数料も安く、100円から投資が始められる手軽さから投資をこれから始めようと考えている人からも支持されています。また、楽天といえばお馴染みの楽天スーパーポイントを投資に活用できる点も大きな特徴です。
楽天証券の口座残高が10万円を超えている場合、毎月楽天スーパーポイントが4ポイント貯まります。投資や普段の買い物など、さまざまなものに貯めたポイントを活用できる便利なネット証券会社です。
なお、楽天証券では口座開設キャンペーンとして、下記を実施しています。
- 信用取引デビューでもれなく200ポイントプレゼント!
- NISA金融機関変更でポイントプレゼントキャンペーン
- 楽天銀行口座開設+自動入出金設定で1,000円プレゼント!
fa-flag松井証券

口座開設数 | 国内株式 シェア |
現物手数料※ | 投資信託 本数 |
約120万 | 10.3% | 0円〜 | 1256件 |
米国株式 | 単元未満株 | iDeCo | NISA |
不対応 | 不対応 | 対応 | 対応 |
※最安プランを表記
ツールが充実【松井証券】
松井証券は、日本で初めてとなる投資信託毎月現金還元サービスを提供しているネット証券会社です。投資信託を預けるだけで毎月報酬の一部が返還されるのが特徴で、多くの人から注目を集めています。
また、手数料0円から取引できる商品もあり、かつ取引に使用するツールも充実していますので使い勝手の良さも抜群です。
松井証券で実施されているキャンペーンは下記になります。
- 新規デビュープログラム「松井証券口座開設で全員に200ポイントプレゼント」
- ご家族・ご友人紹介プログラム
ネット証券の口座を開設するうえでの注意点
ネット証券口座開設における注意点
- 専任の担当者がつかないため判断は自分でしなければならない
- サポートは総合証券会社と比較して手厚くはない
ネット証券会社の口座を開設する際の注意点は、店舗型と違い自分で投資の判断をしなければならないことです。総合証券会社の場合、営業マンが担当として付いてくれるためしっかりとサポートしてくれます。
一方で、ネット証券は担当が専任で付くわけではないため、自己判断が求められるのです。しかし、ネット証券にはコールセンターやチャットでのサポートがあるので相談することができないわけではありません。
取引手数料が安い・ネット環境さえあればいつでも取引ができるなど便利な反面、自分の判断が重要視されるというリスクについても理解しておきましょう。
まとめ
この記事では、ネット証券の口座開設について解説してきました。
この記事のまとめ
- ネット証券の口座開設はオンラインで完結できる
- 手数料が安いためネット証券の口座を開設することで出費を少なく取引ができる
- ネット環境さえあればいつでもどこからでも取引できるためネット証券は使い勝手が良い
ネット証券は安い手数料や豊富な銘柄を扱っていること、さらにはネット環境があればいつでもどこでも取引ができるなど手軽さが魅力です。
口座開設もオンラインで完結できますので、ぜひ投資をするうえで活用してみてください。また、複数のネット証券会社の口座を開設することで、万が一のシステムダウンというリスクにも備えられます。
1つしか開設できないというルールはありませんので、ぜひそちらも検討してみましょう。