
株式投資を検討していて「株式投資の始め方は?少額資金でも始められる?」「ネット証券の選び方は?初心者におすすめのネット証券は?」など、疑問を持っている方は多いでしょう。
始め方やおすすめネット証券、投資資金について知っていないと、安心して株式投資を始められません。また、資金面など適切な準備ができず、スムーズに進めることができないでしょう。
そこでここでは、株式投資の始め方や投資資金、おすすめのネット証券などについて解説します。
もくじ
株式投資を始めるにはいくら必要?少額でもできる?
通常、株式投資を始めるには10万円程度の資金が必要になりますが、投資先によってはさらに多くの資金が必要です。ただし、ミニ株投資であれば10分の1程度の資金でも株式投資ができます。
ここからは、通常の株式投資で必要になる資金の解説をした後に、ミニ株の特徴について紹介します。
一般的に10万円程度の資金は必要
株式投資を始める場合、10万円程度の資金は必要です。10万円の資金があれば、ある程度の株式を購入することができます。
ただし、銘柄によって購入に必要な資金が違うため、10万円ですべての株式を購入できるわけではありません。
株式の購入単位は「単元(たんげん)」で「1単元=100株」です。そして、購入に必要な資金は「株価×単元数」で算出できます。実際にいくつかの銘柄の最低購入資金を見てみましょう。
主な銘柄の最低購入資金
企業名 | 最低購入資金(株価×1単元) |
トヨタ自動車㈱ | 774,300円 |
ソフトバンクグループ㈱ |
794,200円 |
㈱メルカリ |
448,000円 |
日本マクドナルドホールディングス㈱ |
510,000円 |
㈱ZOZO |
253,100円 |
LINE㈱ |
536,000円 |
㈱出前館 |
384,000円 |
※株価は12月24日時点(終値)
このように、10万円以上の資金が必要な有名企業や大手企業の株式も多く、50万円を超えることも珍しくありません。
通常の株式投資は10万円程度の資金でも始められますが、銘柄によってはかなりまとまった資金を用意する必要があります。
ミニ株なら数千円〜1万円程度の資金で投資可能
ミニ株であれば、数千円〜1万円程度の資金で株式投資ができます。ミニ株とは単元未満株のことで、100株(1単元)よりも少ない単位で株式売買ができる投資のことです。
多くの証券会社が提供しており、ミニ株という名称は各社で異なります。ミニ株であれば、有名企業や大手企業の株式を10株や1株の単位で購入可能です。
ミニ株のメリット
- 少額資金で株式投資ができる
- 株価が暴落しても損失は限定的
ミニ株は、1万円未満の少額資金で株式投資を始められるため「いきなり大金を投じるのは抵抗がある」という方でも安心です。また、投資金額1万円未満であれば、株価が大幅に下落しても損失額は数百円〜数千円程度に抑えられます。
ミニ株のデメリット
- リアルタイムの株価で取引ができない
- 株主総会に出席できない
ミニ株は翌日の株価で取引が行われるため(証券会社で異なる)、リアルタイムの株価で取引ができず、大きなチャンスを逃す可能性があります。
また、株主総会には出席できず、株主優待も受けられないことがほとんどです。このように、ミニ株投資であれば数千円〜1万円程度の少額資金で株式投資を始められます。
株式投資はアプリでもできる?
株式投資はアプリでもできます。スマホの普及や隙間時間を活用したい人たちの増加、ネット証券の台頭などもあり、スマホアプリで株式投資をすることは既に珍しいことではなくなっています。
多くの証券会社がアプリでの株式投資に対応
ネット証券をはじめ、多くの証券会社が独自のアプリを提供しています。アプリ上では、
- 株価確認
- 財務情報確認
- 板確認
- 相場分析
- 株式購入
- 株式売却
- 入出金
- 国内外ニュース確認
など、様々なことができます。また、証券会社以外の企業が、株式投資に役立つ情報を提供するアプリをリリースしていたりもします。
初心者でも見やすく使いやすい設計になっているため、初めての方でも安心してアプリで株式投資をすることが可能です。
株式投資の口座開設に必要なものは?
株式投資を始めるには、証券会社の口座を開設する必要があり、開設に伴い必要書類を準備しなくてはなりません。
書類がなければ申し込みができないため、早めに準備しておくことが大切です。ここでは、株式投資の口座開設に必要な書類について見ていきましょう。
口座開設時の必要書類
証券会社口座開設時の必要書類は、次の通りです。
- マイナンバー(個人番号)確認書類(個人番号カード、通知カードなど)
- 本人確認書類(運転免許証、健康保険証、パスポート、特別永住者証明書など)
- 口座情報(預金通帳またはキャッシュカード)
※オンライン口座開設の場合
マイナンバー確認書類や本人確認書類の提出方法は、画像アップロードと郵送で選べるケースがほとんどです。これらの書類を準備した上で、希望の証券会社の口座開設申し込みを始めてください。
株式投資の始め方
株式投資は、次の4ステップで始めることができます。決して難しくないので、初めての方でもスムーズに進められるでしょう。上記必要書類も準備し、口座開設の参考にしてください。
- 取引する証券会社を決める
- 証券口座を開設する
- 証券口座へ入金する
- 株を購入する
STEP1 取引する証券会社を決める
まずは、取引する証券会社を決めます。手数料や取引ツールなどを比較して、自分の条件に合う証券会社を決めましょう。
STEP2 証券口座を開設する
証券会社の口座開設を申し込みます。インターネットで申し込みできるため、パソコンやスマホを使って必要情報を入力し、申し込みします。
マイナンバー確認書類や本人確認書類もWeb上で提出が可能です。審査を通過すると、ログイン情報が郵送で届きます。
STEP 3 証券口座へ入金する
証券口座を開設した後は、投資資金を入金しましょう。口座開設をしても資金が入っていないと株の購入はできません。
STEP 4 株を購入する
買いたい株を選び、注文をして購入します。注文をする際は、購入株数と注文方法(成行注文、指値注文など)を指定する必要があります。
成行注文はリアルタイムの株価、指値注文は「株価1125円」など価格を指定する注文方法です。株を購入した後は、保有株として表示されるようになります。
初心者向け!ネット証券の選び方
ネット証券を選ぶ際は「手数料」や「取引ツール」「独自サービス」などを比較することが大切です。そうすれば、自分に有利な条件のネット証券を選べるようになります。
ここでは、初心者向けネット証券の選び方について、6つのポイントを見ていきましょう。
1.手数料は安いか
手数料が安ければ、その分、手元に入ってくるお金は多くなります。ネット証券によって手数料が違うため、どのネット証券で取引をするかで利益に差が出ます。
ネット証券は従来の証券会社より手数料は安いですが、ネット証券同士を比べてさらに安くお得な業者を選びましょう。1回の取引では数十円程度の手数料だとしても、月に数回取引をすれば年間で数千円もの手数料になります。
利用者にとって手数料が安いに越したことはありません。できるだけ手数料が安いネット証券を選ぶことをおすすめします。
2.取り扱い商品は豊富か
ネット証券の選び方の1つが、取り扱い商品が豊富かどうかです。国内株式と投資信託、ETF・REITを取り扱うネット証券もあれば、米国株や中国株、FXや仮想通貨なども取り扱うネット証券もあります。
ネット証券によって取り扱う商品が異なるため、自分に合った商品かどうか確認しましょう。今後、投資の幅を広げたい人は、取り扱い商品が豊富なネット証券がおすすめです。
3.取引ツールは使いやすいか
ネット証券を選ぶ際は、取引ツールも比較しましょう。ほとんどのネット証券はパソコン用ツールとスマホアプリを提供しており、ネット証券によって特徴が異なります。
取引ツールは売買や情報収集などで使うため、見づらい・使いづらいと感じるものだと、取引に支障が出る可能性もあります。また、独自の分析ツールを提供しているネット証券もあります。
見やすい・使いやすい取引ツールかどうか比較をして、ネット証券を選ぶようにしてください。
4.独自サービスは魅力的か
ネット証券によっては独自のサービスを提供しています。
楽天証券であれば、株式投資によって楽天スーパーポイントが貯まります。株の運用益以外でリターンが入るためお得です。また、貯まったポイントを1ポイント=1円相当として使うこともできます。
複数のネット証券を比較して、自分にメリットが大きい独自サービスかどうか確認するようにしましょう。
5.投資に役立つ情報コンテンツが充実している
ネット証券によって、提供している情報コンテンツの充実度が異なります。
- おすすめの株主優待株10選
- PERやPBRが割安の銘柄
- 今後の米国市場動向
- コロナ後の市場動向予測
など、銘柄選びや投資判断に役立つ多くの情報を提供しています。Web上で配信されるだけでなく、セミナーを実施して専門家が解説するネット証券もあります。
株式投資初心者であれば、情報コンテンツが充実したネット証券がおすすめです。投資判断に役立つ上に、知識やノウハウを吸収できます。
6.評判は良いか
ホームページ情報だけではわからないため、評判も確認してネット証券を選ぶようにしましょう。
良い評判・悪い評判を知ることで、利用者が魅力に感じている点や不満に思っている点がわかります。口コミ・評判も確認した上で、ネット証券を選ぶようにしてください。
初心者におすすめ!少額投資可能な人気ネット証券5選
ここで紹介するネット証券を利用すれば、少額資金で株式投資を始めることができます。また、取引ツールが使いやすく、手数料も安いネット証券ばかりなので、より多くの利益を狙うことが可能です。
これから株式投資を始める初心者の方におすすめの5社になりますので、ネット証券選びの参考にしてください。1社ずつ確認していきましょう。
fa-flag楽天証券

手数料※ | 最低 投資額 |
ポイント 投資 |
単元未満株 |
0円〜 | 1万円程度〜 | 〇 | × |
米国株 | IPO | iDeCo | NISA |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※株式現物取引の最安プランを表記
楽天証券は、取引手数料の1〜2%の楽天スーパーポイントが貯まり(超割コースの場合)、貯まったポイントは株式購入の際に1ポイント=1円相当として使えます。
いちにち定額コースであれば、取引金額が1日あたり100万円まで手数料は0円です。少額資金で投資するのであれば、手数料コストをかけずに株式売買ができます。
国内株式だけでなく、外国株式や海外ETF、FX、バイナリーオプション、債券など、幅広い投資商品を取り扱い、投資信託は100円〜可能です。
「iSPEED」のスマホ用アプリが非常に使い勝手が良く、ユーザーからも高い評価を得ています。キャンペーンも充実しているため、初心者におすすめのネット証券です。
fa-flagLINE証券

手数料※ | 最低 投資額 |
ポイント 投資 |
単元未満株 |
99円〜 | 数百円〜 | 〇 | 〇 |
米国株 | IPO | iDeCo | NISA |
× | × | × | × |
※株式現物取引の最安プランを表記
LINEと野村ホールディングスにより誕生したLINE証券。2019年にサービスを開始したばかりのネット証券です。LINEアプリから手軽に取引ができ、株式は数百円から投資ができます。
LINE Payから入金したり、LINEポイントを投資に使ったりすることも可能です。国内株式以外にもETFやREIT、投資信託にも対応していて、信用取引で大きな投資もできます。
オリジナルの投資情報も提供しており、「割安な銘柄」や「高配当利回り銘柄」「人気優待銘柄」などのカテゴリが用意されています。
業績情報やニュース、アナリスト評価、決算速報などの重要情報もすべてLINE上で確認できます。シンプルで使い勝手が良いネット証券です。
fa-flagSBI証券

手数料※ | 最低 投資額 |
ポイント 投資 |
単元未満株 |
0円〜 | 数百円〜 | 〇(投資信託) | 〇 |
米国株 | IPO | iDeCo | NISA |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※株式現物取引の最安プランを表記
SBI証券は500万人以上が口座開設している人気のネット証券です。「現物アクティブプラン」であれば1日の約定代金が100万円まで取引手数料は0円です。
IPO取り扱い銘柄数が豊富なため大きな利益を狙えます。四季報情報や優待検索、アナリストレポートなど無料で様々なマーケット情報を提供しています。
国内株式に加えて外国株式や投資信託、FX、債券、先物など、幅広い投資商品を取り扱います。取引ツールHYPER SBIは、高機能で使いやすく評価も高いです。
fa-flagauカブコム証券

手数料※ | 最低 投資額 |
ポイント 投資 |
単元未満株 |
99円〜 | 数百円円〜 | 〇(投資信託) | 〇 |
米国株 | IPO | iDeCo | NISA |
× | 〇 | 〇 | 〇 |
※株式現物取引の最安プランを表記
auカブコム証券は三菱UFJフィナンシャルグループに属するネット証券で、1株から株式投資ができます。信用取引やFX、投資信託、ETF、債券なども取り扱っており、現物株の手数料は99円〜です。
取引ツールとスマホアプリが使いやすく、24時間体制のサポートなど、初心者でも安心して取引ができます。ツールカブステーションでは、リアルタイム株価予測などの機能もあり、投資判断に役立つ多くの情報も得られます。
fa-flag岡三オンライン証券

手数料※ | 最低 投資額 |
ポイント 投資 |
単元未満株 |
0円〜 | 数百円円〜 | × | 〇 |
米国株 | IPO | iDeCo | NISA |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※株式現物取引の最安プランを表記
岡三オンライン証券は株式や投資信託、先物、FXなどを取り扱い、現物株の手数料は取引金額100万円まで0円です(定額プランの場合)。
高機能トレードツールの岡三ネットトレーダーWEB2を無料で利用でき、岡三証券リサーチ部門が提供する情報を参考にしながら投資判断を下せます。IPOの事前入金が不要のため、IPOに参加しやすいのも特徴です。
まとめ
ここでは、株式投資の始め方や投資資金、おすすめのネット証券などについて解説しました。最後にもう1度、ここで紹介した大事なポイント5点をおさらいします。
- 通常の株式投資は10万円程度の資金が必要。銘柄によっては50万円超
- ミニ株であれば数千円〜1万円程度の少額資金で株式投資を始められる
- スマホアプリを使って情報収集や売買ができる
- 株式投資の始め方は4ステップで簡単。パソコンやスマホから口座開設できる
- ネット証券を選ぶ時は手数料や取引ツール、独自サービスなどを比較すること
ここで紹介したように、1万円程度の少額資金でも株式購入ができます。始め方は簡単なので、初めての人でもスムーズに進められるでしょう。
株式投資に興味がある方は、ここで紹介した内容やネット証券を参考にしてみてください。早速、口座開設をして株式投資を始めてみましょう。